平野里沙さんのワンマンライブが兵庫神戸VARIT.で行われました。ここ数ヶ月は
このライブを目標に活動していた里沙さん、いよいよその本番です。
開演時の客数は80くらいかと思います。18:36開演。Gt,Bs,Dr,Gtのサポート。
1. POWER OF LOVE
すこしベタッとした唄い方。
2. ギュッ
3. umbrella
音の作りがなかなかソリッドです。若干速めで、流れそうになるところも
ありましたが、全体的なまとまりが良かったと思います。
MC 「改めましてこんばんは、平野里沙です。たくさんお集まりいただき、
うれしく思います。(高温多湿で)ムシムシしていると思いますが、どんどん
熱くなりますよ。」前回のワンマンライブでは靴を忘れ、用意した衣装に
履いてきたブーツが合わず、普段着でライブをすることになった。
4. Repeat
後半のフェイクはややフラット。
5. 甘い嘘
少し違和感があるというか、ぎこちなさが感じられます。探りながら唄っている
ような感じでした。
6. ビター
唄い方がいつもより若干甘めのビターでした。
MC サポートメンバーが下がります。いない間にバンドメンバーのエピソード紹介。
ミニアルバム発売について。「みんな持ってる?今日買う人?今日2枚目ゲット
する人?」
7. ひとりじゃないこと
ミディアムテンポやスローの曲では、とたんにリズムのキープが課題になります。
ビブラートは速くて深い。
8. 鬼ごっこ
こちらもやはりリズムが気になります。2拍目4拍目の右手が遅れ、2.5拍目4.5拍目
の左手が速くなる傾向。
MC 2年以上やっていない曲。曲名を言って「知っている人?」誰も反応せず「その
頃から知っている人はいないか。」
9. サンクスマム
曲名を聞いたことがあると思って調べたら、2010/06/12のワンマンライブで
唄っていますね。
10. ミエナイイト
曲前にメンバーが戻りますが、ソロでスタート。
MC 重大発表。「来年3月3日、ひな祭りの日に名古屋ハートらのでワンマンライブ」
新グッズについて。ストラップ、ネックストラップ、DVD。
11. 笑顔よ集合
曲中にメンバーを紹介。ZILcoNIAの中山直樹さん(Dr)、
ZILcoNIAの藤田克洋さん(Bs)、大橋タカシさん(Gt)、そよかぜの吉田晋典さん(Gt)。
12. サマーバケーション
お客さんはタオルを振っています。
MC 「さらに盛り上がってください。口角を上げて。」
13. HAPPY NOTE
ハンドマイクで唄います。お客さんにも唄わせますが、今回は年代別で分けて
いました。客層は40代、50代が中心のようです。
MC 「次で最後の曲です。」「前回はたくさんの人に見てもらいたいと思って、
ストリートライブもやらなきゃいけないと苦痛に感じてしまいました。でも
今回は一ヶ月、休まずに唄っていました。一人でも多くの人に見てもらいたいと
思って唄っているうちに、唄える喜びを感じられました。」
14. トンネルの向こう側
壮大とまではいいませんが、フィナーレとしてふさわしい大きな曲。
本編終了は20:13頃。アンコールになります。アンコールのときに客席横のスクリーン
でインストアライブやストリートライブの様子が映し出されます。お客さんが
見入っているうちに里沙さんがひっそりステージに登場。「歌手」の歌詞の一部が
スクリーンに映ったところで里沙さんが演奏を始めます。
E1. 歌手
唄の途中で涙ぐみながら唄っていました。後半はむしろ力強い唄でした。
MC サポートメンバーを呼び込みます。
E2. 頑張って
さわやかな印象で締めくくります。
終演は20:32頃でした。最後に記念撮影をとのことでしたが、時間の都合から
私は退散。
声は良く出ていて唄は安定していました。ピッチが怪しいところは若干あったものの
唄の質のばらつきは減って、一定のクオリティを保てていたと思います。
気になるところとしては、全体が強めになりがちなところでしょうか。歌詞の内容に
よっては「そんなに力んで唄わなくてもよいのに」と思う部分がありました。
バンドサウンドに押されると、自然に力が入ってしまうのもわかりますが。
前回の大阪阿倍野ROCK TOWNのときのサポートメンバーと同じということで、
バンドメンバーとの雰囲気は良かったですね。バンドならではのアレンジになって
いるところも、違和感なくうまくつながっています。「umbrella」は速いと感じ
ましたが、それ以外の曲は弾き語りのときよりも比較的ゆっくりと合わせている
印象でした。勢いで押し通すかっこよさのような感じよりも、ほのぼのとした
アットホームな感じが出ていました。
全体的にすっきりとした、今の里沙さんのスナップショット、といったライブだった
と思います。背伸びや無理をしている感じはなく、とても自然に唄えていたように
感じました。技術的には不安定なところもまだまだあります(サポートメンバーの
おかげで粗いところは目立ちませんでしたが)。解決できそうな課題があるうちは
伸びる可能性があるということですから、あともう少しだけ、解決に向け努力して
もらいたい。
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かみと,2012