南青山マンダラで行われた“GORO MATSUI SONGBOKKS vol.5”というイベントライブ を見てきました。作詞家として30年活動されている松井五郎さんが、昨年から不定期に 開催しているイベントです。会場で配られた豪華なパンフレットによれば、過去の 開催日と出演者は以下のとおり。

2011.11.25 GORO MATSUI SONGBOKKS vol.1
 山本兄妹、September、川久保秀一
2012.02.23 GORO MATSUI SONGBOKKS vol.2
 崎谷健次郎、井上昌己、安部恭弘
2012.04.27 GORO MATSUI SONGBOKKS vol.3
 光永亮太、荒木真樹彦、中西保志
2012.06.28 GORO MATSUI SONGBOKKS vol.4
 ERIKA、池田聡、杉山清貴

 開場後15分ほどした頃に到着したのですが、8割以上の席が埋まっている状況で、 年配の女性集団が多く感じられます。一方で今回の出演者が比較的若いこともあり、 20代前半くらいの男女も多く見受けられました。最終的には立ち見も多く出る 盛況ぶり。
 開演するとまずはサポートミュージシャンが登場します。以下の皆さん。 安部潤さん(Key)、高山一也さん(Gt)、山内薫さん(Bs)、山田智之さん(Perc)、 石橋優子さん(Cho)。 さらに松井五郎さんが登場し、イベントの概要について簡単に説明していました。 たくさんの楽曲を手がけてきた中で、聴かれなくなってしまった楽曲も数多くあるし 新しくできる曲もある。そういった曲を届けていきたいとのこと。

○熊谷尚武
  くまがいひさたけさん。GtVo。
 1. Rainman(作詞:松井五郎、作曲:熊谷尚武)
 2. bench(作詞:松井五郎、作曲:熊谷尚武)
 3. Pride(作詞:松井五郎、作曲:熊谷尚武)
 4. ID(作詞:松井五郎、作曲:熊谷尚武)
 5. Defence(作詞:松井五郎、作曲:熊谷尚武)
  キーは中高といったところで、若干引きずるような唄い方はミスチル系に
  括れそうな感じでした。1976年生まれとのことですが、スタイルや話し方などは
  もっと若い(学生っぽい)印象を受けます。唄い方にしてもそんな粗さを感じさせる
  ものでした。
  石橋優子さんのコーラスはこのステージのみ。

○和紗
 1. たった一行の初恋(作詞:松井五郎、作曲:原田アツシ)
 2. 星降る夜の片隅で(作詞:松井五郎、作曲:田中秀典)
 3. めちゃくちゃに泣いてしまいたい(作詞:松井五郎、作曲:後藤次利)(工藤静香)
 4. 紙ヒコーキ(作詞:松井五郎、作曲:和紗)
 5. 覚えてますか(作詞:松井五郎、作曲:川口大輔)
  昨年くらいから松井さんと仕事するようになったそうで、他の出演者に比べると
  松井さんにとっては新しいアーティストということのようです。
  「星振る夜の片隅で」は、これまでのライブとは違った軽快なアレンジになって
  いました。唄の内容は一番危なかった感じで、他の曲に比べ不安定な面が多く
  出てしまっていました。工藤静香さんのカバー「めちゃくちゃに泣いてしまいたい」
  は松井さんの提案とのこと。「紙ヒコーキ」は今回が初披露の楽曲で、松井さん
  曰く「いじめをテーマにした内容でPVのイメージまでできている」とのこと。
  この「紙ヒコーキ」は和紗さんの曲ということもあってか、音域にあっていて
  のびのびと唄えている印象でした。
  ちなみに以前のライブで「ふたりの愛ランド」をカバーしていましたが、これも
  松井さんが絡んでいる楽曲(CHAGEさんとの共作)。

○森恵
 1. 赤い花が咲くころ(作詞:森恵・松井五郎、作曲:森恵)
 2. あの頃へ(作詞:松井五郎、作曲:玉置浩二)(安全地帯)
 3. なにもない空に羽をひろげて(作詞:松井五郎、作曲:森恵)
 4. 夢の中の夢(作詞:森恵・松井五郎、作曲:森恵)
 5. 世界(作詞:森恵・松井五郎、作曲:森恵)
  「あの頃へ」は安全地帯のカバー。松井さんの提案とのことですが、もともと
  森さんも好きだった曲とのこと。この曲だけハンドマイクで、それ以外はGtVo。
  伸びやかで大人っぽいしっとりした声で、安定した内容でした。
  他の2人の楽曲と違い、森恵さんの作詞を監修する形で松井さんが手を加えた共作、
  というスタイルが多いとのこと。

セッション
 1. 僕はMusic(作詞:松井五郎、作曲:ASKA)(CHAGE and ASKA)
  最後に3人のセッション。3人は演奏していません。

 最後に登場した松井さん、8月11日に交通事故に遭ったそうで(衝突された)、 幸いにも大事には至らなかったものの、ほんのちょっとしたタイミングで何が どうなるかわからない、自分の詞が聴く人の心に届いて励ましや癒しになれば、 と締めくくっていました。

 松井五郎さんの歌詞と意識して聴くことはそれほど多くありませんでしたが、 もちろん名前はよく見聞きしていて、知っている曲も好きな曲もたくさんあります。 私が一番最初に彼の名前を認識したのは、長渕剛さんの「僕だけのメリークリスマス」 かもしれません。
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copyright かみと,2012