前日に引き続き、平野里沙さんといいくぼさおりさんの組み合わせのイベントです。
大阪岸和田カンカンベイサイドモールの会場は3階くらいの高さまでの吹き抜け、
ガラス張りで円形の広場となっていて、光が差し込む明るいイベントスペースでした。
店内そのものにあまりお客さんが多くないこともあってか、イベント開始時は常連と
思われる10人ほどの男性客ばかりでした。
○平野里沙
1. POWER OF LOVE
2. メドレー(カブトムシ(aiko)~I LOVE YOU(尾崎豊)~赤いスイートピー(松田聖子))
3. ビター
4. ひとりじゃないこと
1,3曲目はオケ併用。中低音域が大きく出ている割にぼんやりしていて、音が回って
いる状態のPAでした。高音が上側に抜けてしまってボーカルが届きにくい環境、と
思っていました。声はよく出ていてMCも手馴れたものです。オープンスペースの
イベントでは自分のセールスポイントを短時間で表現しないといけないので、
会場の状況や客層にあわせた対応が必要かもしれません。パッケージ化された構成は
ツアー、作りこまれた内容はワンマンのように、インストア向けのやり方が
あるのです。同会場でいいくぼさんの場合は…
○いいくぼさおり
1. 最後に笑おう
2. アンパンマンのマーチ
3. 愛を灯すんだ(?)
4. Chu
5. Love Song
キーボードとボーカルのみなのでバランスが取りやすいのかもしれませんが、
声が前に通る音作りになっていました。お客さんが少ないとはいえ、子供連れの人を
狙った「アンパンマンのマーチ」は彼女らしいバラードになっていることから、
子供には馴染みがありつつ大人には新鮮さを感じさせる“つかみ”の1曲。
初めて岸和田に来たということをネタにお客さんとのコミュニケーションを取るのも
オープンスペースならでは。ちなみに、見ていたお客さんには岸和田在住がいない、
というオチでした。「Chu」でのロングトーンは、音響がライブな空間であることを
プラスに作用させます。1セットを終えると“ちゃんと考えられているなぁ”と
改めて思わされる内容です。
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かみと,2012