正井千尋さんと小林未郁さんのライブ「千尋と未郁~幻想~大阪編」が 大阪西天満Soap opera classicsで行われました。この二人による ジョイントライブは2回目になります。

オープニングセッション
O1. 空飛ぶピアノ(正井千尋)
    千尋さんはPfVo、未郁さんはVo、サポートでVcが入ります。
    未郁さんのハモリちょっと危ない。

○小林未郁
 1. 雨音
 2. かくれんぼ
 3. カタマリ
 4. 毒
 5. つまみぐい
 6. 咢
 7. せむし男の恋
 8. 沈黙
 9. ゆびきり
  「カタマリ」が一番安定していてよかったと思います。これまでの未郁さんの
  ライブのクオリティを考えると少しピッチがあまく感じられるところがあり、
  ファルセットの低い方ではシャープ気味、高い方ではフラット気味という
  印象でした。「つまみぐい」は演奏も唄も乗りがよく、力強い内容でした。
  ピアノの調律の問題もありますが「咢」は古いレコードプレーヤーで
  聴いているようなゆらぎが感じられました。

○正井千尋
  Vcのサポート。
 1. Beautiful~灰色宇宙
 2. Calling You(カバー)
 3. エンドロール
 4. ひとつだけ
 5. ジゼル
 6. すき
 7. 水色のスカート
 8. 命の海
  よかったのは「エンドロール」とか「水色のスカート」など。ただし、
  いいところでミスタッチがあったのが惜しい。比較的わかりやすいメロディーの
  曲であっても、いつも以上にカオスな雰囲気にしているような印象を受けました。

エンディングセッション
E1. 透明な青(小林未郁)
    未郁さんはPfVo、千尋さんはVo。

 セッションの後には来場者へのアンケートに基づいた二人のトーク。 二人の話の中で思ったのは、未郁さんは歌詞にもあるように物理的な残虐性が あって、千尋さんは実は精神的な残虐性が強いのではないか、とか。 尊重し合っているから成り立っているけれど、実は二人とも気が強いとか。

 未郁さんは「海の底」、千尋さんは「宇宙」というキーワードを使われる ことがあります。そんな言葉に共通するところは「浮遊感」であり、 何にもとらわれない「自由」であり、思うように動けない「無力感」なのかも しれません。

 わかる範囲でのこれまでの二人の共演歴メモ。

2012/03/31 心斎橋酔夏男
2012/04/03 大阪南堀江knave
2012/08/02 心斎橋Soap opera classics
2012/08/04 大阪西長堀cafe Room
2016/03/28 心斎橋Soap opera classics ←「千尋と未郁」シリーズ初回。


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